庄司紗矢香とサンクトペテルブルグ・フィル

10月30日(木)

庄司紗矢香とサンクトペテルブルグ・フィル_e0058731_044739.jpg紗矢香ちゃんがチャイコンをやるというので、チケットを買った。
テルミカーノフの70才記念のツアーらしい。





プログラムはチャイコフスキー・オペラ「エフゲニー・オネーギン」からポロネーズ、ヴァイオリン協奏曲と交響曲第5番
実は、2001年10月31日にも、紗矢香ちゃんのチャイコンを聴いている。私が音楽を聴き始めて1年足らずの頃。その時のシンフォニーは、第6番「悲愴」だった。両方ともナマで聴くのはもちろん初めてで、感激しまくったのを覚えている。

両方とも、期待通りの演奏だったが、珍しいことがあった。
チャイコンの第2楽章が始まったところで、紗矢香ちゃんのヴァイオリン「ヨアヒム」の弦が切れたのだ。その直前に、弦を指で弾いたところで、コンマスが変な顔をして首を振り、指揮者を見上げたので、「あれ?」と思ったが、そういうことだったのだ。彼は、何か異変を発見したに違いない。きっと、紗矢香ちゃんも気付いていただろうが、やめるわけにはいかなかったのだろう。

演奏がストップし、コンマスと指揮者と紗矢香ちゃんが何か話し、コンマスが自分の楽器を渡した。そして、また何か話していて、後ろの方から楽器が送られてきたりしたが、結局コンマスが後ろから弦を取り寄せてはり始めた。指揮者は両手を上げて「参ったね」のポーズ。紗矢香ちゃんも「困ったわ」という表情だったが、コンマスは落ち着いて弦を張り替え、演奏は再開された。

紗矢香ちゃんは、何事もなかったかのように堂々たる演奏を見せてくれたが、やはり、ちょっと迫力がなくなったかなあ、、、という感じ。まあ、気のせいでしょうが。

アンコールはバッハ:パルティータニ短調 サラバンド、エルガー:愛のあいさつ、チャイコフスキー:くるみわり人形からトレパーク

五嶋みどりのプッツン事件は有名だが、こういうことって、結構あるんだろうか?
ともあれ、進化し続けている紗矢香ちゃん、次はいつナマで聴けるかなあ・・・
by kimukimulife | 2008-11-07 00:05 | クラシック
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