10月20日(金)
職場の互助会の福利厚生事業の一つに、チケット斡旋というのがある。多少の補助があるため、行きたいコンサートや芝居があると、ときどき申し込む。人気のあるものは申し込みが多くて抽選になるが、クラシックはたいていの場合、希望が通る。 というわけで、オペラはチケットが高いのでなかなか観られないが、斡旋があったので行くことにした。 名アリア「星は光りぬ」がお気に入りのプッチーニの「トスカ」である。 そのときの公演の様子が映っているDVDもあるが、さすがマリア・カラス。歌唱力はもちろん、高い演技力を要求されるこの難役を、彼女のためにこのオペラがあると言わしめるほどの熱演でこなしている。 今回のカンパニーは、ハンガリー国立歌劇場。話題の西本智美は振らなかったが、さすが名門オペラハウスの引っ越し公演である。仕事の疲れも忘れ、集中して最後まで聴くことができる緊張感のあるいい舞台だった。 特にタイトルロールのゲオルギーナ・ルカーチがよかった。あとの歌手も指揮者も二番手のようだったが、十分満足できた。 「トスカ」このオペラは好きなオペラの一つだ。 では、どこが好きか? トスカのいじらしさ・・・それに尽きる。 第一幕では、恋人が浮気をしているのではないかと少女のようにヤキモチを妬き、愛する気持ちをストレートにぶつけ、歌う。 第二幕では、窮地に陥った恋人を助けるため、悪いやつの見え透いた嘘に簡単にだまされ、ついには殺人まで犯してしまう。 第三幕では、だまされて愛する人を死なせてしまった悲しみに、自分も迷わず後を追う。 まさに、「歌に生き、恋に生き」である。 ときには持て余すことがあっても、男はこういう情熱的な女性に憧れるんでしょう・・・ね? 私には、逆立ちしても無理です〜 ちなみに、人気のマエストロ西本智美さん。名古屋公演では振らなかったが、客席にいらしてたそうです。姿が見られず残念!
by kimukimulife
| 2006-10-20 22:24
| クラシック
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