9月22日(土)
宝塚宙組新トップの凰稀かなめのトップお披露目公演に行ってきた。 凰稀かなめといえば、水夏希時代の雪組の路線スターとして、今の雪組トップの音月桂の次のポジションを務めていたが、星組に組替えとなりいきなり二番手に、その後宙組に移りユウヒの下の二番手として活躍し、このたび晴れてトップとなった。 早い人はこういうものだ。早くから劇団に将来のトップとして大事に育てられたが、テレビのインタビュー等を見ると、本人はかなり悩んでもがき苦しんだらしい。 宝塚の人事にはファンはいろいろと思うことはあるが、当事者達にとっては、本当に大変なんだろうな、と思う。でも、考えてみると、母体は学校である。同窓生、同期生、ということで、はたから見ているよりは、ずっと親密な関係なんだろう。そんなにどろどろとした感情はないのかもしれない。私たちの大学での部活のような雰囲気なんじゃないかな。ライバルだけれど、敵ではない。基本的には仲間なのだ。 そんなことを思いながら帰ってきたが、やはり思いは二番手のままトップになることなく雪組を卒業した彩吹真央のこと。キムもテルもトップになったのに、何故、彼女はなれなかったのか。実力的には彼女も十分トップになれる力を持っていた。 雪でキムでロミジュリをやるため?そのキムも思ったより早く退団を発表した。共に雪でがんばったえりたんをトップにするため?それとも、寿退団?と、外野はいろいろと思ってしまうのでした。 さて、肝心の芝居の方。テルは、驚く程の進化を遂げていて、立場というものは、これほどまでに人を変えてしまうのか、と感心した。トップの自覚か、自信か、堂々とした演技ですばらしく美しかった。 他の若手スターもそれぞれに見せ場があり、かっこよかった。それぞれのスターさんのファンは大満足だろう。注目の二番手だが、ともちんは別格として、きたさんがエトワールだったのにはびっくりしたけど、二番手をぼかすためかな?見た限りでは、花組から来た朝夏まなとがとてもよく、二番手としても納得の存在感だった。 原作は大人気のSF小説らしいが、娘役の出番がいまいち限られるのが惜しいかな。でも、最後のデュエットダンスなんかでは、テルの優しい雰囲気がとてもよかった。この人、こんなに包容力を感じさせる人だったっけ?若い人って、あるとき、ずん!と伸びるんですね。
by kimukimulife
| 2012-09-26 15:15
| ミュージカル
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