9月22日(水)
2000年にエリザベートで鮮烈なデビューをし、今やミュージカル界には欠かせない、重要なミュージカル俳優となった井上君のコンサートに行った。 私が彼を初めて見たのは、2001年、帝国劇場で大成功を収めて全国4大都市で再び上演したとき。 もちろん、名古屋へ来たときである。 このとき、彼は、まだ芸大の学生だったはずだ。小池修一郎に勧められてオーディションを受け、前年に帝劇でデビューしてから、10年がたった、というわけである。 実は、この時の私のお目当ては、山口祐一郎だった。そのときは、宝塚の舞台は見たこともなく(大昔にテレビでベルばらを見たことはある)、一路真輝が宝塚出身だということは知っていたので、「宝塚の人でも上手だなあ」(宝塚ファンの人には申し訳ないですが、この頃はほとんど宝塚のことを知らなかったので)というのが第一印象。反対に、「山口さん、なんだかなあ。だいたい、主役じゃないよね。どういう存在なのか、よくわからん。」「え?鈴木綜馬って、芥川くんじゃん!」「高嶋お兄ちゃんって、歌、うまいんだー」というようなものだった。 そう。エリザベートの話がよくわかっていなかった。ただ、井上君の歌のうまさは印象に残ってて、「上手な人が出てきたなあ、、、」と思ったのを覚えている。そして、同じようにミュージカルファンで市村さんの追っかけをやってる友人と、話題にしたものだ。ちなみに彼女は、今、井上君の追っかけもしている。 実はその頃、20代の時からミュージカルが大好きで、一時期は名古屋に来たミュージカルはほとんど見ていた私も、アイドル歌手を主役に据えたりして、観客動員を狙うこともあった東宝ミュージカルが、四季に比べてセリフは聞き取りにくいわ、歌は下手だわ、チケット代は高いわで、あまり見る気がしなかったのだが、「これは、有望な人が出てきたな〜、彼が出るのは見よう!」と思ったのだった。 その、井上君が、10周年。早いものである。 前半は、ミュージカルナンバーを中心に。後半は、いろいろな歌に挑戦し。 彼の声には嫌味がなく、非常に聴きやすい。それでいて、クラシックに裏打ちされた技術は感じるが、クラシック臭いところがない。それに、ダンスができるようになった!これは、すごい。 まだまだ、若い役ができるので、どんどんいろいろなミュージカルに出て欲しい。 ゲストの一路さんも、その歌唱力は健在だった。来年のアンナ・カレーニナが楽しみだ。 さて、井上君、来年はウェディング・シンガーで名古屋に来るとのこと。楽しみである。 その前に、モーツアルトだが、名古屋に来ないんだよね〜。どうするかなあ、、、
by kimukimulife
| 2010-10-08 23:26
| ミュージカル
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