ア・ソング・フォー・ユー

12月21日(水)

ア・ソング・フォー・ユー_e0058731_17361920.jpgおささん、こと、春野寿美礼が久しぶりにミュージカルに出る。



しかも、名古屋に来る!
ということで、友人にチケットを取ってもらった。なんと、前から3列目のセンター!
この日は、中日の山行があったが、やはりおささんの舞台を観たいので、こちらを選んだ。

これはオリジナルミュージカルで、いわゆるカタログミュージカル。
カーペンターズの楽曲を使って、米軍基地のある町のライブハウスを舞台に、1970年代の青春群像を描いている。

ちょうど、我々の年代の話である。

私は、どちらかというと、川平慈英扮するセイジのように、ちょっとつっぱって、ボブ・ディランやジョーン・バエズ、日本で言えば、テレビには出て来ない反戦フォークなんかを、ラジオの深夜放送で聴き、独学でギターを練習するような高校生だった。

が、ベ平連なんかに首を突っ込むようなことはなく、兄のようにデモへ行くでもなく、せいぜいフォークジャンボリーに行って気勢を上げたり、卒業式に君が代をボイコットしるくらいの大人しい学生だった。

大学に入ると、沖縄返還のときに初めて学生大会が成立したが、学生運動はすでに下火になっており、民青が仲良く青春しているくらいだった。

聴く音楽も、かぐや姫、陽水、さだまさし、と、優しい個人的な歌へと変わっていった。
この頃には、現実の生活の方が面白く、深夜放送も聴かなくなっていて、あまり海外の音楽シーンはわからなかったが、カーペンターズは卒業してからよく聴いたように思う。

さて、芝居の方だが、おささんはカレンの声に似ているのか、とても合っていてよかった。
この舞台を見に来る人の何割がおささんファンかは知らないが、おささんファンとしては、別に芝居にしなくても(この芝居なら)カーペンターズの歌を集めたコンサートをしてくれればそれでいいかも、という感じがした。もちろん、他の役者さんたちも、それぞれいい味を出していたけれど。

おささんには、もっともっと、歌を歌って欲しい、というのが、個人的な希望です。

夏にはエリザベートが名古屋にも来る。瀬奈じゅんのエリザもやっと観られるし、いろいろな意味で期待が高まる。
by kimukimulife | 2012-01-02 17:36 | ミュージカル
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