西穂高岳〜間ノ岳〜ジャンダルム〜奥穂高岳

8月8日(月)〜8月10日(水)

1日目

昨年、涸沢から北穂、奥穂、前穂と登ったときに見たジャンダルム。防災ヘリの墜落事故もあり、危険なところ、という印象が強かったが、あのてっぺんに立ってみたいという気持ちは、ずっとあった。



ただ、かなり危険でハードなコースと聞いていたので、自分に行けるかどうか不安はあった。

それは主人も同じだったと思うが、いつか行こうという気持ちは強く、この夏に挑戦することにした。

かなりの長丁場になりそうだったが、笠ヶ岳に行ったときに、鏡平山荘〜笠ヶ岳〜新穂高と、13時間歩いたことがあるので、それに比べればまだいいだろうということだった。

当初の計画では、7日出発だったが、天気が悪そうということで1日延ばした。
初日の8日はゆっくりめに家を出たので、到着は11時。下の駐車場はいっぱいで鍋平の無料駐車場に車を置いた。

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ここから、ロープウェイの駅まで歩く。

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観光客は多かったが、展望台に着いてもガスっていて景色は見えなかった。

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登山届けを出して西穂山荘へ向かう。

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ギンリョウソウ

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カニコウモリ

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1時間半ほどで、山荘に到着。

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ヤマハハコ

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オトギリソウ

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コガネギク?

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ニッコウキスゲ

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マルバダケブキ?

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ハクサンフウロ

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ヤマトリカブト

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この日は、8人部屋に同じような年代の夫婦3組が6人入った。明朝は3時起きなので早く寝たが、暑くてあまり寝られなかった。

2日目

暑くて寝たか寝ないかわからないような状態だったが、明け方に少し寝たようで3時に目が覚めた。
部屋のもう一組のご夫婦も同じコースを行くようで、起きてきたが、もう一組のご夫婦は、「もう出かけるんですか?」と驚いていた。

山の会の人からなるべく早く出発した方がいいと聞いていたので、4時に出発した。

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まだ暗い中、ヘッドライトをつけてまずは丸山へ。

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空が明るくなってきた。

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独標に到着。ここまでは、ツアーでもよく来るところ。

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これから歩く稜線。ここからは、厳しいコースとなる。

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ピラミッドピーク。この南側で私たちの一週間あとに来た人が滑落して亡くなっている。

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ヨツバシオガマ

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あれは、笠ヶ岳かな?

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西穂高ヶ岳に到着。独標から1時間半。山荘から3時間。

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遠く、槍までの稜線が見える。今回はあそこまで行く予定だが、、、?

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さあ、ここから先は未知の領域。今までよりも更に厳しいコースのはずだ。
気を抜かずに行こう。

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いくつかのピークを越えていくが、ここが最初のピーク。

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西穂を振り返る。

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鎖場では、順番待ち。今日は平日なので、すいている。

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危険なやせ尾根が続く。

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ミヤマダイコンソウ

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下りたと思うと、また登り。いったい、いくつの山を越えていくのだろう、、、

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間ノ岳は、標識がなく、岩にペンキで書いてあるだけ。

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これを書いている前日の17日に崩落したというのは、この鎖場のことか?

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逆層スラブというのだそうだ。

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イワギキョウ。花は、どんな厳しい岩場にも咲いている。

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ウラジロタデ

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天狗岳頂上

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さあ、次はいよいよジャンダルムだ。

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天狗のコル。

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トウヤクリンドウ

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ジャンダルムは、下にザックを置いて空身で登るようだ。

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わずかな足がかりが頼り、というところがたくさんある。足がかりが見当たらないところだってあるのだ。だから今回は、握力、腕力も相当要求された。

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こんなところを歩いてきたんだ〜と、ときどき振り返ってびっくり。

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雷鳥が間近まで近づいてきた。

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頂上。感激の撮影。付かず離れず歩いて来た他のパーティの人たちと、労をねぎらい合う。

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ここからも、まだまだ気が抜けない。

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こんなとこ、どうやって行くの〜、というところがたくさんある。鎖がついていればまだいいが、ついてないところも、たくさんある。

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そして、いよいよ最後の難所の馬の背だ。

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巻いて行くんだと思ったら、てっぺんを越えていくんだって!

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恐ろしい〜〜〜。なんとか越えました。

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やっと奥穂の頂上。

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穂高山荘へ向かう。

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眼下に涸沢が見える。

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クモマグサ?

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今日の宿、穂高山荘に無事着いた。ゆっくり歩いて、ほぼ、10時間の道のりだった。

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さすがにへとへとに疲れた。途中も食欲がなく、ゼリーくらいしか入らずにスポーツドリンクばかり飲んでいたが、夕食もあまり食べられなかった。ちょうど、学生時代の部活の合宿中に、水分は入るけど食事は喉を通らなかったという、あれと同じ。

夜は前の日に比べれば少しは寝られたが、ずっと緊張していたということもあり、肩も凝り、夜中には頭痛で何度か目が覚めた。明け方に頭痛がひどくなってトイレで吐き、ロキソニンを飲んでしばらく眠った。

そういう状態だったので、次の日は北穂からキレットを通って槍に行く予定であったが断念。また次の機会に残しておくことにし、1日早く下りることにした。

3日目

今日は、槍への予定を変更して新穂へ下りる。昼から天候が崩れそうなので、正解かもしれない。
朝もあまり食べられなかったが、今日は下るだけだから大丈夫だろう、と主人に慰められる。

朝の涸沢。

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コースは、新穂へ下りる白出沢。山荘への荷揚げに使っているコースらしいが、岩がごろごろして危ない感じ。私にとっては苦手な道だ。

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いいかげん、足も疲れ、緊張も限界になって来た頃、足を置いた岩が動いてバランスを崩し、転倒してしまった。ストックを使っていたためか前に倒れたので、「顔を打たないように!」と手をついたのはいいが、左足の脛をいやというほど岩に打ち付けた。

みるみるうちに晴れ上がる足。

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でも、腫れているわりに痛みはさほどでもないので、骨は大丈夫だろう、と抗炎症薬を塗り歩く。
こんなときに使う携帯用の冷却パックを持って来ようと思ったのだが、重いので置いてきてしまった。あ〜あ、そういうものなんだよね。

そういえば、座って絆創膏を貼ったりしてた時に、後ろから来た若い女性が「・・・なので、どちらかに寄って下さい。」と言うので、「すみません。」と言ってどいたんだけど、主人が、ああいう場合、まずは「だいじょうぶですか?」とかなんとか言うべきじゃないか?と憤慨していた。

私はといえば、そういわれればそうだけど、今の若い子はあんなもんだろうと思ったし、だんなだって、「大丈夫か?」じゃなくて、「どうしたんだ」だったじゃん、と思ったりしていた。(^_^;)

1時間程たったら、さらに腫れてこんな状態。太い足がさらに太くなる、、、
一度、クラスの子どもがこんなふうになって、あの時は心配したなあ、、、などと思いながら歩く。

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ガレ場が続いたあと、山の中へ。入り口のところに小屋の跡のような石垣があったが、昔、山荘に上げる荷物を一時保管する場所だったのかな?

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前を歩いていたお兄さんは、分岐に気付かず、そのまま下りていってしまった。大きな声で呼んだが気付かず行ってしまった。彼はこのあと、間違いに気付き、私たちを追い抜いていった。若い人は馬力があるなあ。

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山にはいろいろな花が咲いていた。



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エゾシオガマ

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グンナイフウロ

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クガイソウ

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アキノキリンソウ

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シモツケソウ

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また、谷にでる。

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センジュガンピ

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水が流れているところに来た。

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冷たい水!

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やっと冷やせる。少しは腫れがひくかな?

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冷たいはずだ。まだ雪が残っている。

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まだまだ気は抜けない。このコースは、かなりハードなんじゃない?

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ヤマホタルブクロ

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ハクサンシャジン?

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シロバナクモマニガナ

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ミソガワソウ?

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はしごを下り、、、

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橋を渡り、、、

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コウモリソウ?

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ヨツバヒヨドリ

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ノリウツギ

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あんなとこを歩いてたんだね〜

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林道に出ました。

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歩いて来たのは、白出沢のルート。

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アカショウマ?

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穂高平小屋

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やっと着いた〜。さすがにスピードを上げると足が痛いので、林道歩きは長く感じた。

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ロープウェイ駅から駐車場までも結構あって、山よりも下の道の方が足にきた感じだった。

ずっと挑戦したかった西穂から奥穂までのコースは、難所の連続で気が抜けなかった。わずかな岩の裂け目に指を入れて体をあずけた時に、この岩がばりっとはがれたら、それでおしまい、だな、と思ったりした。風化が進んでいつ崩れてもおかしくない岩や、雨でぬれていたらすべって越せないだろうと思えるところや、ここで強風に吹かれたらあっという間に吹き飛ばされるだろうというところや、、、。気象条件がよくなければ、命の危険と隣り合わせのコースだった。

私たちにとっては、力量を越えたルートだったかもしれない。無事に歩き通せた幸運を感謝したい。

駐車場のちょっと下の温泉に入り、下呂まで戻って、念のために整形外科でレントゲンを撮って骨折のないことを確かめ、湿布薬をもらった。医者に「お風呂とお酒はよくありません。」と言われて「もう入っちゃいました。」と言ったら、「え?入っちゃったの?」とびっくりしていた。見りゃわかりそうなものなのに。さっぱりした格好してたでしょ?山をやらない人らしい。

とりあえず、下呂の宿ではその夜は温泉に入るのは我慢した。お酒は?それは、言わずもがな、でしょう〜。
by kimukimulife | 2011-08-14 14:39 | | Comments(6)
Commented by 三重、津、山ねずみ at 2011-08-18 22:13 x
ジャンダルム走破?おめでとう!
さすがきむきむさん凄いなあ~!山ねずみの知ってる女性でジャンダルムを
歩いたのはきむきむさんが初めてです。

お疲れさんでした。ご苦労さん。
ちなみに先日12~13日山ねずみ夫婦と娘夫婦、母ちゃんの友達で槍ヶ岳に
行ってきました。
Commented by kimukimulife at 2011-08-18 22:50
山ねずみ様!ありがとうございます。
話には聞いていましたが、本当に厳しいコースでした。
17日に、ピラミッドピーク付近で滑落した人がいるというニュースや、間ノ岳の鎖場が崩落したというニュースを耳にすると、無事に帰って来れたのが嘘みたいです。山ねずみさんのように馬力がないので、槍はあきらめましたが、下山途中の白出沢での転倒が尾根でだったらと思うとぞっとします。あきらめて正解でした。自分の体力、技量を見極めることも大切だと思いました。

それにしても、新穂高への下山は、林道歩きが長いですね〜〜。
そうそう、ジャンダルムはやまねこさんが行ってると思いましたが?
Commented by 三重、津、山ねずみ at 2011-08-19 07:02 x
林道は長いけど、山ねずみ達は往復したんですよ!ハハハ、、、

それからやまねこさん達は西穂でテン泊して雨で撤退しています。
Commented by kimukimulife at 2011-08-19 23:39
そうなんですね。てっきり行かれたと思ってました。それにしても、西穂山頂でテン泊っていうのも、すごいですね!
Commented by MORI at 2011-09-04 12:50 x
きむきむさん、こんにちは。
ご無沙汰しています。
西穂~奥穂、完歩お疲れ様でした。
私も昨年歩きましたが、後半は緊張感からバテバテでした。
今年は九州の仲間と大キレットを無事歩けたので、
仲間に是非ジャンダルムに登頂してもらいたいので、
来年計画しようかと思っています。
Commented by kimukimulife at 2011-09-04 14:58
MORIさん、こちらこそご無沙汰しています。
奥穂山荘に着いたときは、走破できた興奮でアドレナリンが出ていたのか、主人が、「キレットはやめとこう」と言ったときに、「え〜?」と思いましたが、夕食が食べられず、やはり無理だと思いました。山小屋でぐっすり寝られるようにならないと、何泊もするのは無理だな、とも思いました。
自分の力に見合った計画で、ぜひ大キレットに挑戦したいのですが、、、
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