6月3日(木)
これまた好きなヴァイオリニストのハーンが、名古屋にやってきた。 オケはフィルハーモニア管。指揮者は売り出し中のエサ・ペッカ・サロネン。 プログラムは、サロネン:ヘリックス、チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲、ベルリオーズ:幻想交響曲、アンコールは、エルンスト:シューベルトの<魔王>による大奇想曲、ワーグナー:歌劇「ローエングリン」 第3幕への前奏曲 ハーンのチャイコは、なんでもオリジナルの楽譜で、ということらしいが、弱音器を使っていたりして、ん?と思ったが、普通よく弾かれるのは、アウアー版なんだそうだ。初演を蹴ったくせに!と思うが、ハーンは、それを使わず、オリジナルにこだわったらしい。 今回も、このチャイコが入っているハーンのCDを買ってサインをしてもらったが、彼女のCDのライナーノーツには、必ず彼女自身の手になる作品解説が書いてあって、とても興味深い。いかにも勉強家で、自分自身の考えを大切にする彼女らしい。今回のアンコールも、日本語で言ってくれた。 それにしても、このアンコール曲。前にも一度聴いたような気がするが、とにかくすごい。中学の時の音楽の時間に鑑賞曲として聴いた、シューベルトの魔王ーピアノのダダダダッタタ!という印象的なフレーズが、ヴァイオリンで弾かれ、まるで他のヴァイオリンがあるかのように音が重なっていく。もう、オケのヴァイオリンパートの人たちは、ほとんど凝固状態。あまりの凄さに、オケもお客も圧倒されていました。 片やサロネンの方も、背は低いけれど、いわゆるイケメン。指揮もかっこよく、聴き応えはもちろん、見応えもありました。 幻想は、いろいろ仕掛け(?)があって、面白い曲だが、それにも増して、オケの音の美しいこと。特に管楽器がとてもよかった。そして、打楽器も。アンコール曲もご機嫌だった。 ハーンは、聴くたびにすごいショックを与えてくれるが、必ず開いてくれるサイン会での彼女は、とても穏やかな感じのいい女性。今度は、何を聴かせてくれるかな?
by kimukimulife
| 2010-06-06 23:28
| クラシック
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